ブログトップ

パリ発 五感の穴

fivesense.exblog.jp

器で頂くクリスマス

初めて、この地にてクリスマスを過ごしました。と思ったら、実は二回目だということが判明しました。6年前、現在の自宅よりももうすこし西寄りの区でクリスマス前を過ごし、アパルトマンでシュクルートを食べたのを今更ながら思い出し。初めてのフランスでありました。

f0079502_17254345.jpg

アメリカのクリスマスは、雪がしんしんと降る中で、キャバレー張りの派手な電光が近所を彩り、それを見送りつつロードトリップにでるのが我が家の習慣でした。日本ではどうだったでしょう。なんだか直近のはずなのに、記憶が曖昧です。鍋とか?チーズフォンドューとか?カーネルさんのフライドチキンとか?しかしそれよりも鮮明なのは、子供の頃に家族でしたクリスマスパーティというやつでしょう。

今年のクリスマスはオペラガルニエでライモンダのバレーを観てきました。なぜか今にいたるまでオペラというものを観たことがなく来年こそはと思っているのですが、結構バレーが好きなので、大晦日も大晦日バレーということになりそうです。まぁ、大晦日だよドラえもんのようなノリでしょうか(違う?)。とりあえず観とこう、と。クリスマスディナーという意味合いでは、リースリングの白を飲みつつ、チーズのオニオンスープ、オリーブの実をたっぷり入れた鶏肉料理、フォンダンショコラを食しました。

クリスマスイブの、自宅前の商店街の混み具合といったら。いつもは店を出していない牡蠣の業者も様々な大きさの牡蠣を並べ売っており。さながらそれは上野のアメヤ横丁のような様相でした。ちなみに柿もKakiという名前で一つ1ユーロほどで売られています。甘そう、柔らかそう。私は柿のよさがまだよく分からないので、ここは柿好きの父に食べさせてあげたいです。

このクリスマスにはいくつかのプレゼントを頂戴しました。桜の花々をあしらったティーカップとソーサー、ボルドータイプのワイングラス(丸みが少なく、下の部分がすこしはっていて素敵なんです。私はこれがずっと欲しいなぁと思っていました)、和三盆のお茶請と御抹茶です。いかに私のイメージが、送り主さんらの間で、食べ物や飲み物に彩られているのか手に取るように分かります。うちの祖母のモットーが、「プレゼントは食べ物が一番。食べちゃったらものは残らないから飾る必要もないよ。味わった幸せだけ残るんだよ。」というので、結構この辺はなるほど、と思うところであります。もちろん、これは食べ物だけでなく、食べ物・飲み物周辺の小物というのは、やはり一つ一つの食との出会いをより個人化してくれるので、とても嬉しい限りです。

とはいえ、器は器。いつかは壊れるかもしれません。だからこそ、ワイングラスをくれた時に添えられたあなたの言葉が響きます。「器はいつかは壊れるかもしれないけれど、がっかりしないで。その時の思いはずっと残るんだ、大切なのはそっちなんだと思うんだ。」そういう器をくれる人に恵まれているのは、すごくありがたいことですし、儚くも温かく、私はそういうことにはかなり敏感な、クリスマスでした。
[PR]
by Haruka_Miki | 2008-12-24 00:00 |
<< パリの東と西を走る旅のこと 赤い爪 >>