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パリ発 五感の穴

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夏の街

エスパドリーユが似合う街チュニス!いまだ完全にチュニジアへの愛でいっぱいで、今でも写真を見てはうっとりしていたりします。ああ、あのアフリカの土地の雰囲気。
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といいつつ、忙しない6月末。引越しってやはりめんどくさいといったらウソになりますね。荷造りをする時はいつでも、人生で必要な荷物は何であろうと思いつつ、とりあえずうどん一袋とソバ一袋と鰹節と書きやすい文房具を入れる自分。どんなものだか。厳選の割にはそんなことしてるもんだから、荷物は結構重くなるものです。

先週の水曜日にジュネーヴに着きました。ジュネーヴはパリからですと新幹線で3時間半。さほど遠くはありません。ジュネーヴは二度目です。まとまった期間滞在するのは初めてです。実は私は、ジュネーヴのことはどこかで敬遠するところがあって、それは完全に主観なわけですが、フランスからやってくると、なんともカラーがない感じがして仕方がないからです。パリに住まうと、そこはよくも悪くも強烈な価値観(がちがちの固定概念含む)が存在していて、それを人が文化と言ってみたり、アクと言ってみたりすると思うのですが、この街はあまりにもインターナショナルでそれがないように思えて仕方なかったのです。スーパーで質問をしてみても、ゆっくりしたフランス語で話してくれて、なんと外国人の気持ちが分かる街だと衝撃を受けたりするのですが、それもそのはずこの街は80パーセントが外国人だそうでして。それに加えて、一国の首都、大都市とジュネーヴという一つのとても特別な町を比較すること自体がナンセンスなのだと一週間でやっと理解するに至りました。

そう思わずにはいられない山と湖を目にしたとき、それが比喩としても実質的にも仮に桃源郷的存在であったとしても、この街にこれらの機関が存在して、人々がいて、というのはやはり特殊で、特筆するに値するのです。

さて、この街で物件を探すのは、パリ以上に大変で、売り手市場。数カ月滞在の者が物件を探すのは難航する、と言われていたのですが、幸いジュネーヴ大学の掲示板で夏期に国外に行く研究者の部屋を借りられることになりました。職場までは歩いて20分。まだちょっぴり慣れないのがスイスのスーパーなのですが、フランス国境がトラムで20分のところなので、土日にフランス側まで訪れるというのも一つの手かもしれません。この夏の目標は仕事をしつつ修士論文の調査もそこに絡め、それから仏語の向上につきるかと思われます。Grammaire utile du françaisという地味だけれど内容が濃い使えそうな参考書をこの度入手したのでこれを使い倒すべし。
by Haruka_Miki | 2009-07-07 00:00 | エチュード
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