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パリ発 五感の穴

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春、家族と

ご無沙汰しています。最近ブログが滞っていますが、いかがお過ごしですか。私はといえば、東京に3週間程戻っていました。家族関連の諸々があったため、会いたかった友達皆さんにそのことを伝えたり・会うことが叶わなかったので、年末に会えなかった友人を中心に2008年以来の再会を果たした方もいました。

ミッションの一つである色々が済み、心穏やかに、東京滞在をしました。海外に出てしまってから1年と7カ月、私以外の家族は今日本にいるのですが、ゆっくりと家族と過ごす春の数週間はとても愉しいものでした。食べ物に、木々や花の美しさに、今年の春はなかなか春めかないということですが、やはり日本らしさをそこに帰る度に感じます。お能に行く機会があり、改めて能楽堂の美しさを感じたり、異なる世代の方に抱かれる安心を感じると、最近自分の価値観というのが、かたくななほどに存在するのだと再確認しました。今でも多少そうだと思うのですが、粋がって反骨精神と取り違え、青き理由なき反発を抱える気持ちは少なくなってきていることを感じました。

この1年と7カ月で何が変わったのか。それはその青き理由なき反発の薄れにもあるのかもしれません。また、自身の「がむしゃらな女」という方向性について、フランスという国に腰を落ち着かすことで無意識にもより自然な方向に捉えるようになったのかもしれません。いずれにせよ、自分が真に心地がいいものは何だろうかに、より正直に生きる、そういう所作をこの地は教えてくれていることは間違いなさそうです。そうして帰る東京という街の新たな居心地良さ、それは一度外に出なければ気付かなかった、少なくともいつも走り回る私にはわからなかったものなんだと思われます。

東京を発つ前の最後の週末には、東京御苑に、家族とお弁当を持ってお花見に行きました。父は、ここ最近の私に関わる大きな変化にめまぐるしくも、静かに見守ってくれていることを改めて感じました。娘にとって、母というのは日常のあれこれを報告し合う相手ですが、父というのはいつもそこにある程度の距離感を持ち、しかしいつも、いつも、心配をかけている相手だということを今もって感じました。

嫁にいくのが最後、という時代ではないことは両親にとって、またあちらのご両親にとっては当たり前の時代であり、当人同士もその認識なのですが、一番感傷的なのは、実は妹であることが今回分かり、とても興味深かったのでした。何も変わらないよ、という私に、変わらないけど、この家族四人とはまたちょっと変わるよ、と柄でもないことを言う彼女は、実は家族一のおセンチなのかもしれません。一言、二言多い私と違い、一言も二言も言葉が少ない妹の気持ちが、そういう時にはいたく伝わってくるのです。

新たな年になりましたが、とにもかくにも大学院の論文を仕上げること、レポートを終えること、試験でできるかぎりがんばることが当面の課題となりそうです。一日一日を大切に、ありがたんで楽しんでいければと思います。
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by Haruka_Miki | 2010-04-07 00:00 |
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