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パリ発 五感の穴

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日曜ブランチ

嬉しい縁があって出会った彼女。今週末は、そんな彼女と嬉しい再会がありました。

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私の2008年からのパリ生活で私がこの街に慣れ親しみ、慈しむようになり、何倍も濃いものにしてくれた立役者、元ルームメートが家を訪ねてくれて、三人でブランチをしました。スカイプで話をすることもあるのですが、直接会える喜び、ブランチのはずが夕方まで何杯もエスプレッソとお茶をお代わりしながら話しました。仏語で言い淀んでも分かってくれている、そういうことが多々あって、相方が不思議がっていました。できた人間の彼女が相手のおかげでしょう。フランスでもっとも言葉が標準語と言われる地域出身の彼女のフランス語は、彼女のデリケートな性格も手伝って、それは美しく自然にも上品です。

ルームメートは国立美大の出身で、ニューヨークやモントリオールに住んでいたとても素敵な女性です。年は一回り以上上だけれど、ぶらない・ひけらかさない・強い信念を持ちけれどやらかい、大好きな友達です。同胞ばかりの寮生活の一週間目、すでにその異空間にくらくらきていたところ、小さな張り紙を見て電話をしたのが縁で、今に至ります。今はギャラリーで美術品投資の目利きとリエゾンをやりながら、週末は彼のいる田舎の家に帰るという自然体の人です。

日曜朝の会合というのが案外乙なもので、必要以上に寝坊もしないでシャワーを浴びて部屋の掃除、それぞれが気になるポイントが違うので、私は専ら整理整頓、相方は埃専門というのが常です。今日のメニューは、前菜は黒糖ピーナッツをつまみつつベトナムのネム甘酢だれ添え(これは、いつものベトナム人の食材店で入手です)、トマトと豆腐の中華風スープ、長茄子と豚の梅甘辛炒め、オイスター風味の塩焼きそばです。ここのところデトックス的な小鉢のメニューが多かったので、大皿料理をぺろりと食べるのはとても楽しく美味しかったです。

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それは美味しいケーキは、私が越した後に家がある通りに新しくできたケーキ屋だとか。私は小さい頃からチョコレート自体よりはホワイトチョコレートに目がないのですが、知ってか・知らずか、ホワイトチョコとミルクチョコ、ダークチョコレートが三重になった、それは美しいケーキをお持たせにしてくれました。最近は自己判断で一杯のコーヒーはよしとしているので、エスプレッソが進む一品でした。辛いもの・甘いものを前に、久々の会話は機知に富んでいて、ぬくもりにあふれていて、こんなに美術の話、器の話、最近のアパルトマンの様子、田舎の家の改築の話、ニューヨークへの出張の話、フランスの政治の話、と沢山の引き出しを開けたのも久々です。

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そして。素敵な本のプレゼントをもらいました。アパルトマンの隣人で、ロシア出身の六十代の女性がいました。彼女と我が家は家族同然の付き合いで、我が家のカギを持つブロンドの彼女は、よく洗濯機を使いに我が家にやってきました。私が家着で散乱した文書の中でコンピューターに向かっているところ、何度も彼女をお出迎えしたこともあります。そんなマダムは絵の額を作る職人さんなのですが、彼女が幼い頃にお父さんが描いた絵が挿絵として使われているワインのリスト帳です。

いつかこの街をはなれることがあれば、その時はルームメートと同じように私に沢山の影響を与えてくれる友に近く住まうことができるでしょうけれど、今はルームメートと同じ空の下、同じ街で住まう歓びを感じます。少しずつ増える我が家のルームメートコレクションは温かくきらきらしています。
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by Haruka_Miki | 2010-04-18 00:00 |
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