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パリ発 五感の穴

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家族にそっと、時に強く支えられるということ

土曜日の朝だけは、朝起きてから下のパン屋まで出かけクロワッサンを買います。通常は、田舎パンや雑穀パン、シリアル、マドレーヌにバナナ・時にバナナ他をミキサーにかけたジュースとコーヒーを食べるのですが、クロワッサンはささやかな週末だけの楽しみです。元々、ご飯党なので、白米にお味噌汁に焼き魚にお海苔と納豆というのも完璧素敵な朝ごはんなのですが、簡単さに負けて、上記のようなメニューが多いのです。

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(家の近くにある気に入りのビストロです。早い、安い、感じがいい、美味しいプロバンス料理はランチも夕飯も大人気です)

母が街に来ているのですが、母はパン好きなので、いくつか気に入りの種類のパンの頼み方を練習し、進んで焼き立てのパンを買いに行ってくれるようになりました。その他、コンテチーズが気に行った模様で、どのチーズが美味しいよ、とか、どのバターが美味しいよ、とか、イチジクのジャムは美味しいね、とか、この紅茶は美味しいね、とか楽しめてもらっているようで安心しています。日本に残した家族には母の不在中何かと面倒もかけると思うと申し訳ないのですが、やはり私としても心強いです。よく行くベトナム食材店、スーパー、市場、オーガニック食材店など一通り一緒に回って勝手が分かるようになった模様です。ありがたいことに買い物をお願いすることもあります。父がフランス語の会話本を持たせてくれたらしく、それを見ては市場の果実や野菜や魚、あとは万が一迷子になった際の諸々を控えています。実は、こちらに来る前に数カ月程ラジオ講座でフランス語をやってみたらしく、そういうことをちらっと話す母の気持ちが、心からありがたいです。

母を見ていて気づかされることは、「分からないことが分かる」ということによって、幾分も母の海外滞在が母自身にとっても、私や相方にとっても、日本で待っている父にとっても、楽になっているという点です。それは、遡れば、言葉が分からない環境でなんとか暮らさなくてはならなかった十四年前があったからなのだと思うのですが。

思い出すのは中学に転校したばかりの時に、なぜか唯一英語の能力を問わないはずの家庭科のクラスで落第点をつけられてしまって、メソメソ泣く私の腕を引っ張って、英語も流暢でない母はどうにかこうにか、気迫で教頭先生にかけあいに行ってくれたのでした。英語の授業ならともかく、家庭科でどうして?と。小さい村社会の学校には、そういう言葉が上手く操れない人への差別もあるのはある程度仕方なく、それに打ち勝つには、自分がその力をつけるしかなかったのです。それがまだ無理な子供を、押す姿勢を当時とてもありがたく思いました。

状況は変わりましたけど、今でも東京やここにいる家族に、そっと、そして時に強く支えられています。
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by Haruka_Miki | 2010-08-22 00:00 |
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