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パリ発 五感の穴

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マナー経由おしゃれ

2年で7回。
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ここ最近で引っ越しをした回数です。いくらなんでも多すぎなのではと思うのですが、ノマド的生活はこれからもぼちぼち続く感じです。先月末に新しい家に引っ越しをして、荷解きをし、新しい界隈を散策し、ご近所さんの雰囲気も分かってきました。興味深いことなのですが、その昔語学学校に通うためにホームステイをしたお宅から数えても、かたつむり型に区が置かれたパリ市内で(パリはかたつむり型に1区から始まり20区までの区で成り立っています)、ほぼ毎回少しずつ真ん中目の区に引っ越しを続けていることを発見しました。

ネットの接続もまだ安定しないものの、生活方面ではようやく落ち着いてきたので、我が家にて、先日遅ればせながら引っ越しパーティを行いました。それ以外にも、何かにつけて家ご飯に来てもらうことが多い我が家です。ランチには外に出ることも少なくはないのですが、夜家に帰る必要がないパーティというのは、気が楽です。以前であれば、パーティメニューというのをわざわざ考えて困るということもなくはなかったのですが、今は普通のご飯こそ、一番ぱっぱと作れてゲストに向かい合えるご飯なんだということに気づき、普通の晩御飯をいつもより多い人数でというのが相場です。最も、人を呼ぶとなると、飲み物のデザートは欠かせないようです。ここの兼ね合いで言うと、和食というのは、シメにデザートというのが特段必要ではありません。が、フランスでお家ご飯をしたら、どうしてもデザートとコーヒー・お茶・ハーブティなしにお開きというのが不自然なため、デザートだけはケーキやタルトになったり、突然和の色を控えたものになることが多いです。簡単なところでは、寒天を使ったお菓子があるのですが、小豆を使ったいわゆる和菓子は、残念にも万人受けせず、そういうのはサントノレ通り近くの和菓子屋さんでお茶をするような有閑マダム以下、ジャポノフィルなフランス人に限られるのではと思われます。

先日の引っ越しパーティも、特段ジャポノフィルが多いわけではなかったので、シメサバ、などハードなラインナップは少しやめておいて、鴨のハリハリ・パプリカとバジルの白和え・中華サラダ・とんかつ・シソと梅のチキンカツ・白みそ風味の鶏とかぶのグラタン・ちらし寿司などを食しました。シャンパン、白ワイン、赤ワインとよく開け楽しいソワレでした。

そして、今回のソワレで気づいたこと、それは靴というものが持つ意味合いの違いです。引っ越し屋さんにも、お客さんにも必ず靴を脱いでいただけますか?と言うことにしていて、パーティの際も事前に、靴を脱いでもらわなくちゃいけないから、必要であればスリッパを持って来てねとお伝えします。そうすると、ゲストも快く脱いでくれるか、必要であればスリッパを持ってきてくれます。今回も、ひと組のご夫妻はモロッコのバブーシュ持参でした。というのも、正式な場、お呼ばれの場というのは通常靴でというのがマナーであるわけで、引っ越ししてから既にかなりの交流があるお隣さん夫婦も、お隣のドアと我が家のドアは歩いて文字通り一歩、なわけなのに、初めて靴でお見えになりました(いつもは部屋履きのスリッポンで行き来)。初めてフランスに語学留学したお家も、人を呼んでのソワレには、決まって奥さんはハイヒールで家の中を闊歩していたものです。

そういう文化圏だからこその頂き物。まだ歩けないけれど、やっぱり靴です。一人前に世の中に出た証、オシャレ以前のマナーは足元から、ということなのかな。私には発想すらなくて。とても面白いです。
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by Haruka_Miki | 2010-11-04 19:17 |
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