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パリ発 五感の穴

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金融と人

金融って、と考える。

プラクティカルで数量的で冷たい世界のように見えて、実はものすごく哲学的で、玉虫色で、人間的で、社会的な側面があると思う。いま、どんな金融商品が市場で売買されているなんていうトレンドも、人間の「あったらいいな」という「希望」・「ニーズ」・「欲望」が商品になる。特に、ものづくりのように目に見えた「もの」がないからこそ、そういう人間の「あったらいいな」があらわになり易い気がいたします。

例えば「リスクをヘッジする」という考え方。為替リスクとか、金利リスクとか、信用リスクとか、政治リスクとか、地理的リスクとか。とてつもなく様々な種類のリスクがあって、そのリスクが完全になくなることはないけれど、あの手この手でリスクをヘッジする。「保険」ができたこともそうだし、そのほか「金融派生商品」の数々がそれを物語っている。「オプション」という最古の金融商品(そのときは金融ではなかったのかも?)もある。

例えば「リスクをとる」という考え方。ヘッジしたい人がいるなら、そのリスクを喜んで買ってあげて、そこで「一儲け」しようとする相手もいる。リスクが高いがらくたみたいなものほど、案外掘り出し物だったりするのかもしれない。付加価値をつけて、いいものにしてあげる。

もちろん、自分の思い通りに市場が動くわけでもないかもしれない。だって、みんながこうなるに違いない、と自分なりの予想をたてるけれど、自分だけの考えでなくて、「市場」がどうなるかを考えるから、「自分以外の人」がどう考えているか考えるかなんて。そんなことを繰り返していくのだから、人間の思考や試行錯誤やお互いの顔色伺いが積もり積もって、それはそれは合理性だけでは語れなくなっていくのではと。

と、日々のめまぐるしい市場の変化を見て、数字さえ人格化・社会化して見てしまう私です。。
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by Haruka_Miki | 2006-03-31 00:00 | 経済的営み
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