ブログトップ

パリ発 五感の穴

fivesense.exblog.jp

属性を考える・わたし

私というひとりの人間も、社会では様々な役割を担い、色々な属性を持っている。

私は、女性で、二十代だ。
私は、家族の一員で、時に娘で、姉で、孫娘で、従姉妹で、姪っ子だ。
私は、友人にとっては仲間で、学校のOBだ。
私は、東京都の住民で、神奈川のある市に戸籍がある。
私は、日本国の納税者で、有権者で、日本国籍を持っている。
私は、消費者だ。
私は、会社員だ。
私は、地球人だ。

願わくば、その属性や役割にバランスが取れればいいものだが、やはり時と場合で
優先されるものがある。最近の私の場合は、断然「会社員」としての役割で、
それ以外では、「家族」の属性や、「友達」としての自分は色々な場面で登場する。
スーパーマーケットでの買い物や、休日のショッピングなど、消費者のしての一面も強い。

対して、最近気になるのは「市民」とか「国民」としての側面がお目見えする機会
は少ない。直接「有権者」として、政治に関心を向ける機会は年に幾度あるかだ。
国会ですばらしい決断ないし、茶番が繰り広げられようとも、私は恥ずかしながら
「傍観者」のことが多い。地域社会での自治体の活動に参加することもないから、
「市民」を実感する機会は稀だ。

唯一「市民」とか「国民」を強く感じるのも、非直接的なコンテクストの中でだ。
そう、「会社員」への全力投球からくるものくらいかも。

毎日の仕事人としての日々で、仕事は次々にでてきて、責任を任され、一日は
超特急に過ぎる。会社の一員は、それはそれでとてもやりがいがある。
組織に微力ながら貢献し、その対価として給料が支払われ、食べる糧となる。
その一部が税金や年金にあてられる。志高い組織だと、社会的貢献を考え、
様々なチャリティーイベントが開催される。それに参加すると、私は社会の
ボランティアスタッフとして新しい役目を果たすことになる。

この私のようなヒッピズムを謳歌するタイプの人間が、「仕事人」としての
役割に大きな比重を置いている。それが重なり、どんどんそれ以外の
属性は小さくなる。「会社人」としての私が大きくなる。楽しければ楽しいほど、
没頭するし、やりがいがあるから、比重は次第に大きくなる。

どうやら辺りを見回せば、そういう人は多いようだ。そう、どこか「市民」としての
自分を、「有権者」としての自分を強く念頭に置いた生活は薄くなっていく気がする。

経済活動へのコミットメントに比べて、社会や政治を考える「わたし」は、
小さく、小さくなっている気がする。
[PR]
by Haruka_Miki | 2006-04-05 00:00 |
<< 属性を考える・女 人を愛する >>