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パリ発 五感の穴

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田舎パンと香の金曜日

珍しく早く仕事が終わった。普通ならば、誰かに会いたいところだけれど、たまには外で油を売らずに、早々と帰路につこう。そんな夜も悪くない。我が家で小さな香でも少し焚いて、温かいお茶を片手にクッションにゆっくり身体を沈めたい。今夜はそんな気分だ。映画でも観たり、お風呂で本でも読んでゆるい金曜日を過ごそうと決めた。

家に入って冷蔵庫をのぞいてみると、カジキマグロとレタス三枚、ミニトマト、アルファルファ、長葱、キノコを発見する。むしょうに美味しいパンが食べたくて、わざわざ遠回りして気に入りのパン屋で帰り道に調達した田舎パンが今日のメインになりそうだけれど、カジキマグロをバジルでソテーしてパンのお供にしてみよう。

相性は抜群で、パンはほどよい歯ごたえで中はしっかり密度が濃い。パンらしいパンが私は好きだ。ただ脹らませ粉でふわふわと、必要以上に膨張したパンでなく、固目のパンがお好みだ。絶対にご飯党の私だけれど、たまの美味しいパンは別格だ。

映画を観る。一本目は、記憶を消去するカップルの話なのだが、こういうのは結局口で言うと急に映画のよさが色あせるものかもしれない。あらすじ以上に脚本が乙で世界にぐんぐん引き込まれる。テンポがよく、混沌とした雰囲気を漂わせながら極めてロジカルに話が展開する。二本目は西部開拓時代の地獄と呼ばれた町の話。二本とも個性が強い作品で、見終る頃には私は田舎パンをすっかり食べつくし、香はほのかな香りを残して姿はすっかりなくなっていた。

田舎パンとお香のゆるりとした金曜日、ゆっくりした夜を過ごすと土曜日の早起きもへっちゃらだ。窓を開けて大きく深呼吸をする。おはよう!
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by Haruka_Miki | 2006-04-15 00:00 | 五感
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