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パリ発 五感の穴

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電車に乗る、人を見る

最近、電車に30分はおろか、10分以上揺られるという生活をしておりません。家と会社など、都心の至近距離を行ったり来たりであります。会う人と言っても、非常に限られているわけだ。企業という枠組み、ないしビジネス界という枠組みの中で右往左往しているわけです。

もしくは、先のブログに挙げたような小さな旅もする。けれど、「旅」って基本、日常を抜ける行為だから、旅に使う交通手段も、日常生活ではない感じです。

なんというか、こりゃあまずいなと。よく言えば恵まれているんだけれど。世間の働きバチ達の平均通勤時間は1時間半とかいう世の中で、自転車で5分なんて、喧嘩を売っているように聞こえましょうぞ。なんだこの野郎、とべたなお叱りを今は亡きいかりや長さんに受けそうですが、いやいや、時にこの電車での通勤てのも案外バカにできない、社会を知る上で重要な公共空間だなと我思う。

社会人になり、イールドカーブとかクレジットスプレッドとか為替レートとかそういう、ザ・金融世界に生きて、そりゃあマクロのレベルで世界経済に触れまくっているのでしょうが、うーん、なんというか、連邦準備理事会やら日銀の決定や、市場を大きく左右する機関投資家の決断以外にも、いまこの瞬間に経済的行為を行っている地球の皆さまによって経済が動いているのです、当然ながら。

けれど、そういう「自然の人の呼吸」を聞く機会は少なくなっている気がする。専門家の集団の中で専門的な仕事をすると、多いに勉強にはなるんだけど、ちょっとずれてくる自分もいるのだ、と自戒するこの頃。

そんな中久々に40分乗った田園都市線に乗りました。サッカー少年や、ボーイ・ガールスカウトの子を怒る引率のリーダーのおじちゃん、話に花を咲かすおばちゃん、日曜なのにかわいそうにスーツ姿のお疲れ様なサラリーマン、土建屋の兄ちゃん、背中のバッグの「N」の文字がまぶしい塾通いの小学生、と老若男女と乗り合わせまして。普通の光景がやけに新鮮。いやあ、そうだよ、こういうおいちゃんや少年やおばちゃんや兄ちゃんがいるんだよ、で皆が何かを消費したり、中央政府の決定に影響を受けながら経済活動してるんだよ、って。

「日常」は大切です。「日常」を大切に。
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by Haruka_Miki | 2006-04-23 00:00 |
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