わたしたちは信用社会の申し子です。何のことかい、ってまあいわゆる「クレジット社会」てやつです。クレジットカードで気軽にお買い物、引き落としは後ほど、手持ちの銭は入らぬ、お金の出入りも紙面やオンライン上で行われる。「貨幣」て何だろう。私はこの手の問いに目がありません。端的に言えば、それは金銭的価値を示すもので、津々浦々その価値が共通に認識されてるもの。そんな「貨幣」に代わって私達の消費活動の切札になるのはクレジットカード。かなりの強い味方です。さて、クレジット社会、それが可能にするのは対価交換の先延ばしであり、お金という現物から遠のくことでもある。お気づきかしら、私いまこの文章を携帯から記してる。実は、カードの自動決済だと思っていたインターネットサービス料が、実は滞納になっていたため、サービスが止まってしまったのだ!そう、フランスの思想家ブルックナーが言ったように、クレジット社会は時に人の当然の責任感さえ薄くしてしまうのかも。消費する自分が対価を払っていることさえ見えにくい社会。まずはつべこべ言わずさっさとネット代払いないって?一理ある。