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パリ発 五感の穴

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消えたと思いこんでるだけさ

奴は鋭い眼を光らせて向こう側からゆるりと歩いてきた。狙いはわかってる。あのアパートの向かいのごみ捨てばにある白い袋の甘い匂いにつられてきたのだ。ごみの日でもないのに、朝でもないのに、誰かによって捨てられたその白いポリ袋に入ったゴミは、しまいにはそうしたネコやカラスにあさられてしまう運命だ。私はマンション住まいだ。マンションというのはあるいみ様々な人の営みをきちんと管理してくれる場所で、もちろんその管理の対価を払う。ゴミは整然と並び、回収の瞬間を待つ。それに、マンションはいつでもゴミ置き場にゴミを持っていけるから便利だ。そう、道端にごみが散乱していることは不快だ。頭にくる。見たくないと思う。マンションのように整然とごみが並べられ掃除が定期的になされていると気持ちいい。けれど、どっちにしたって、ごみがごみで、ごみとして焼かれたり、焼かれなければ埋められてやがては私の目の前から消えることには違いない。目にふれるから不快なだけで、反面必要以上に私たち人間がゴミを出すことに頭にくることはない。自分の半端な倫理も、結局は無知さと偽善を露呈してるに過ぎない。そのことが頭にくるよ。
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by Haruka_Miki | 2006-06-19 00:00 |
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