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パリ発 五感の穴

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一方的な再会

先日、渋谷にある大好きなパン屋の前を歩いていると、あちらから知っている顔が歩いてきた。一瞬のことで、美味しいフランスパン目指して直進することしか頭になかった私は、そのままなす術もなく立ち尽くしたのだけれど。

あっ!とすぐ分かった。もう十年以上会っていない、中学の時の友達だった。正確には、中学の部活で一緒だった子だ。間もなく私が引越ししてしまったり、互いが独立心が強い人間だったりで、感傷的に連絡を取り合うこともなく、すっかり疎遠になってしまったけれど、とても印象的な人だったのですぐに分かった。同じ真っ直ぐな瞳で黒髪を揺らし、楽器を携えて颯爽と通り過ぎていってしまった。

なんとなく声をかけそびれたのは、あちらがこちらには気づいていなかったからだけれど、それだけじゃない。時空を超えて突然再会を果たしたような、何か昔の関係のままそっとしておきたいような、そんな気持ちが脳裏をかけめぐったからかもしれない。

昔の環境。昔の友達。昔の先生。昔の恋人。昔はどこか切なく、懐かしく、色々あっただろうに思い出されるは、美しくセピア色な思い出だ。その感傷的な想いを秘めているから、急に「昔」が色彩を帯びるとその変化にすっかり驚いて、影を潜めてしまいたくなる。

楽器を持っていた彼女を見て、もしかしたら彼女、音楽を続けているのかなと思った。というよりも、音楽に関わる人間の雰囲気を放っていた。勘を頼りにインターネットで検索すると、見つけた。やはり彼女は音楽をしていた。

了解も得ていないし、依然彼女は私に気づかなかったのだと思うけれど、なんだか素敵な気分になる音楽なので、紹介します。

Thousands birdies' legs
http://www.tblegs.com/index2.htm
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by Haruka_Miki | 2006-09-06 00:00 |
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