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パリ発 五感の穴

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勝手にパーソン・オヴ・ザ・マンス

今月もやってきました、このコーナー。このコーナーでは毎月、この人!という一押しの方について絶賛しようというコーナーです。題して、「Person of the month」!イエーイ。ヤッホーイ!

イエーイは百歩譲っても、ヤッホーイなどという感嘆語が古すぎるだとか、そもそも今月も、と言っている割にはこんなコーナー初めてお目にかかる、などという冷静かつ真っ当なつっこみはご遠慮頂きます。基本的に、わたくしのペースで突き進むコーナーをモットーにしてまいりたいと思います。はい。

ということで、今月は、この方。青土社の『ユリイカ』や『現代思想』の元編集長としても名高い、三浦雅士さんです。

三浦さんの「考える身体」を読み途中ですが、これはなかなか、久しぶりに図書館で借りて、やっぱり購入して読み直そうと思った社会学的知見丸出しの本です。私の中の、三浦さん熱は留まるところを知らず、というか今まで一冊も読んでいなかったことにこそ、問題があるようにも思えますが(曲がりにも社会学部という学部を卒業したわけですし)、そのまま、アマゾンを行脚したのは言うまでもありません。「メランコリーの水脈」なんて文庫でも1470円もするつわものですが、それも男は黙って、じゃなかった、現代女は黙ってクレジットカードです。サントリー学芸賞受賞作ですものね。その他、岩井克人さんを迎えての著「資本主義から市民主義へ」も、来週から行くインドの予習もふまえて、「一神教vs多神教」も買いましたが何か?

三浦さんの著で私の心がいたく鷲づかみされたのは、三浦さんが、身体という、ともすれば私個人の最後の砦のような存在を、真っ向からその定義自体を揺さぶり、社会学だとか政治学だとか芸術学とかいう学問の垣根を完全にとっぱらった形で、お話ししてくださってることです。身体論というテーマ柄、その頁の多くは芸術に割かれていますが、単に芸術バカ(失礼)の一人相撲(二度目の失礼)ではなく、冷静な社会の目を持って、身体論を論じてらっしゃり、芸術肌だと自推の方以外の皆々様にも楽しめる内容なのです。そして、うんうんと頷けてしまえるのです。

久しぶりに、学問の楽しさ、論じることの楽しさ、それを受け止めることの楽しさを思いました。山手線の間の10分と昼休みでどの位のスピードで読めるかお楽しみですが、今月のこの人は、間違いなく三浦さんで決まりです!
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by Haruka_Miki | 2007-02-13 00:00 |
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