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パリ発 五感の穴

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ブランドのアイデンティティ

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街を歩いているとここにこういう会社があったりするのか、と思わぬ発見があったりする。先日も、そんな具合にISSEY MIYAKEの本社を通り過ぎた。何となくその後も街中で路面店などを目にする機会があって、その後は自分も興味を持ってこの店に注意をもっていたら、この度、2007年秋冬物からデザイナーが切り替わることを知った。

他の商業的製品以上に、一人のデザイナーの意図、インスピレーション、アイデンティティが直接的に示されるのがファッションのように素人目にも思える。プレタポルテであれ、デザイナーが一手に自分の時代のそのブランドを形成するように感じられる。

それは、ある程度、職人技を要し、同時にその家・店ののれんに各人の能力やスキルが後世にも語り継がれる状況に似ているのかもしれない。茶碗一つをとっても、楽家の何代目が作った作風と何代目が作った作風の相違点は、今も語られる。職人が違えど、職人の仕事は、一人の職人の名声と同時に、のれん全体の評判に影響を及ぼし、アイデンティティを形成する。

ブランドマネジメントなどのマーケティング用語にはとんと疎い自身だが、興味を持ったのは、デザイナーが世に送る一つのブランドのイメージと、同じブランドでデザイナーが変わった時にブランドイメージはどう引き継がれるのかという点だ。プレタポルテが商業的な量的生産を目的にしているものであれ、やはりそこには方向性がある。その方向性、大きく言えばアイデンティティは、その時代のブランドを担うデザイナーの裁量と個性に任されて然るべき。けれどブランドとしてのアイデンティティも一本あって然るべきのようで。おそらくその隙間を埋めるのが、アートディレクターの存在なのかしら。では、もしアートディレクターとデザイナーの方向性が違ったら?

どうも夜中の考え事は、堂々巡りも甚だしい。
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by Haruka_Miki | 2007-07-06 00:00 | 経済的営み
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