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パリ発 五感の穴

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NYC: アッパーイーストで会いましょう

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二年ぶりのニューヨークである。友人との再会を主たる目的にこの地へ。その目的を存分に果たせた三日だった。

ニューアークに近づく飛行機の窓から見ると、ニュージャージーとハドソン川、その向こうにシティの高層ビル郡が秒毎にはっきりとした輪郭を帯びていく。そのアングルは、9.11で繰り返さし流されたあのニュージャージーからの映像を想起させるのだが、いずれにせよこの地に様々な移民たちがロマンを抱いてやってきた過去が、歴史として刻まれていることが今こう遠めからでもわかるのだ。私も、この地に来るたびにそのようなロマンを感じるのだ。

友人というのは、勤め先の同期達がその大半である。二年前に五週間だけ共に新人研修なるものを受けた仲間なのだが、どういうわけか彼らの一部とは今もとても交流を続けていて、こうして再会を待ち侘びていた。一人の呼びかけで集まった同期達と到着した夜は多いに語り、多いに杯を乾かし、夜は更けた。自分はすこぶる自然体である。なんと心地がいい空間なのか。この雰囲気をいつのまにかとても恋しく思っていたのだ。自分がいかに、いつも、どちらかといえば均質化した社会に住んでいることを改めて思うのだ。

心地よさの理由の大きなところは、様々なバックグラウンドの同期にある。居候したのは、メトロポリタン美術館から程近い、エストニア人の同期のところだ。彼女は美しいブロンズに青い目というエストニア人のイメージの王道をいく。お金を貯めて、奨学金も受け、コミュニティカレッジから大学の転入した努力家である。そういう彼女とお喋りをすると、刺激をたくさん頂く。まさに、アメリカンドリームをまっすぐ見据える目、その目は美しい。

f0079502_21353335.jpg普通の週末を過ごそう、ということで、日曜日は彼女が行き着けのミッドタウンにあるベリーダンスのクラスに行った。一時間12ドルで、こういうクラスが何千とあるだけでも、うらやましい環境だ。ベリーダンスはもちろん初めてだけれど、先生はとても明るくて、沢山褒めて、直すべきところは直して、と気持ちがいい。多分、この街の醍醐味は、ただ高いレストランに行くことでも、流行のナイトスポットに行くことではなくで、こういう日常を垣間見るところにある。なぜなら、その日常も様々なバックグラウンドで彩られているのだ。

踊り疲れた私たちは、その後に韓国系アメリカ人の同期と落ち合い、セントラルパークを散策し、ボートに乗る。私たちときたら怠け者で、ボートの漕ぎ手はもっぱらエストニア人の彼女である。誰がアジア人は頑張り屋だと言っただろう。私たち日本・韓国組ときたら、女の子特有のお喋りを延々と続けているだけなのだ。

日にちが変わって月曜日、週の初めだというのに営業職に移った同期から電話をもらい、夕方5時から4杯フローズンマルガリータという体たらく。接待がない日もにこやかに営業を地でいく生粋アメリキャンの彼には頭が下がる。アメリキャンの誘いで、彼と大学の友人達四人でルームシェアをするお家にお邪魔する。これはこれで異文化交流だ。なぜなら、この面子というのはいわゆるWASPな皆様であり、ケンでありバービーである。イメージはラルフローレンであり、アバクロンビーなみんなである。あまりこういう交友関係がないので、少しどきどきする。マルガリータで気分もよくなっていたので、ケンやバービー達とも沢山お喋りをしてみた。とても礼儀正しくて、自分のキャリアを持っていて、明るくて、ケンだバービーだと揶揄していた自分こそ、ステレオタイプである。お家では夕飯までご馳走になって、新たな発見であった。

アメリカはアメリカである。私はもっとエキゾチックな地を旅するのが常だ。そんな自身の不平を吹き飛ばす、パワーがそこにはある。いろいろと考えることをまさにブレークスルーする仲間たちがいて、本当に今回ニューヨークに来てよかったと、今思う。
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by Haruka_Miki | 2007-07-23 00:00 |
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