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パリ発 五感の穴

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NYC: 理屈抜きで

f0079502_21543890.jpgノーマンロックウェルの絵で、夫婦が互いが支持する政党に関して口論をしている絵がある。一番すんなりいく場合としては、夫婦・恋人・友達で、同じような政治的立場を持っていればそれはそれで簡単なのだろう。どうも、この政治的立場というのは結構厄介で、アメリカでは日本の場合以上に、宗教などと並んで、話題にすることはタブーというのが私達が抱くイメージである。

政治的立場を明確にすることがタブーの社会で、矛盾とも思えるのが、米国版SNSのFacebookのあるセクションである。こう東京という離れた場所にいて、米国の友人とつながる手段としてのSNSだが、Political Viewsなるセクションが設けられている。だから、普段は決して関心も示さない友人のPolitical Viewsが自然と分かってしまう。

タブーとは言いつつ、Political Viewsというのがある一定の人の基礎になっていると通常は考えられているのかもしれない。だが、タブーが突然そのようなかたちで明るみに出てきた場合に、躊躇するのではなくて、逆にその人との共通項を見つける方がよっぽど性に合っている。

今回旅をして思ったのは、まあ当然のようで、理屈ではなかなかそう思いにくいことである。それは、政治的立場がもし異なっていたとしても、人間の基本のところで分かり合えることは沢山あるということだ。家族を愛するとか、友達を思うとか、動物を大切にするとか、そういうベースを共有できれば、もしかしたら政治的立場にこだわるよりも、よっぽど大切なのではないかと思うのだ。そういう温かさに、立場だとか主義とか理屈はいらないのであるから。
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by Haruka_Miki | 2007-07-23 00:00 |
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