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パリ発 五感の穴

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時の音と太陽の傾き

久しぶりに父母がそろって日本にいる。祖母宅に行くと、小さいキャリーオンのスーツケースが二つちょこんとたてかけてあって、二人の靴がそろえてある。普段はそこに両親は住んでいないし、私も住んでいないけれど、昨日も、一昨日もその家で朝ごはんを食べたかのようにすっかり生活を立ち上げている。それは愕然とするほど普通の日常の風景で。

時々、世界がもっともっと小さければいいのにと思う。

f0079502_16375564.jpgニューヨークの友から一通のメールがあって、こちらは凍る寒さで一番の贅沢といえば、家で暖を取ることです、と書かれている。日曜午後の部屋で本を読んだり、音楽を聴いたり、モロッコポットでお茶を淹れる私と一緒の贅沢だなぁと思って読んでいる。一緒にお喋りすることもできるだろう。キャリーオンに必要なものだけ入れて空港まで行けば、いつでも飛べるけれど、そんなことはやっぱりしない。

遅ればせながらThe World Is Flatを読み始めて、でもやっぱり文脈自体で世界は平らというよりはやっぱり丸っこくて、時の音とか、太陽の傾きやひだまりは、やっぱりなかなか共有できなくて、もどかしさは世界が近くなればなるほど大きくなる。

サニーデイ・サービスなんて聴いてるからその気持ちが助長されるってもんでしょう。
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by Haruka_Miki | 2008-01-27 00:00 | 五感
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