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パリ発 五感の穴

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席の地政学

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(上空から見たブエノス・アイレス。水の色がね、イメージの南米のまんまでした。)

最近、ビジネス空間での距離感について考える機会が多いです。距離感というのは、メタフォーな距離感ではなく、そのまま身体的な距離感が仕事に与える影響について、です。

例えば、テレビ会議。国境を超えた会議、異なる都市間でのオフィス間の会議、世の中便利になったものです。でも、重要なコミュニケーションはvis-a-vis、面と向かってでないと駄目だなぁというのもまた然りでして。テクノロジーの進化によって、コミュニケーションツールがどんどんよくなる中、実は人々は本当の身体的な距離感をとても重要視していて、同じことを話しても、面と向かってだからうまくいく、同じ会議室だから分かる、というのが相場です。あれは、なぜなんでしょうか。

同じ空間・時間を共有する場合でも、それに加えてどこに誰がいるかという位置関係が人のコミュニケーションに与える影響は少なからずあるのだとか。自分と他者との関係などを考える心理ゲームなどだと、座り位置によって他者に与える印象が異なったりする、というのを聞いたことがあります。前に座るより、隣の方が親近感がより湧くだとか、右隣と左隣でも差異があるだとか。その辺の細かい話はわかりませんが、私たちは普通の生活で人との距離感を保ったり、近づいたり、言葉の世界や二次元の画面上では伝わらないものを互いに放ち、感じ合うんでしょうかね。

そんな中、ここのところ気になっているのは席の地政学とでも言いましょうか。一つのチームの席の配置と人の位置関係。レイアウトといったところもそうですし、それが決まったところで、誰がどこに座るか、はかなりその組織を反映するし、誰が誰の近くに座るか、というのもまた仕事上のコミュニケーションに影響を及ぼします。皆無意識にやっていることですが、二つの組織で働いて比較をすると、その差は歴然です。それは、私自身がどこに座っているかという個人レベルからの問題提起でありますが、これが意外と、ただその席が空いていたから、以上の意味合いを持っていく気がします。

この辺が、気持ちの上ではSOHOな働き方に大賛成であるものの、しかし現実的な問題としては、個人商店のお仕事で無い限り、やはりなかなか難しいところもあるのかな、と考える所以です。
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by Haruka_Miki | 2008-06-17 00:00 | 経済的営み
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