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パリ発 五感の穴

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私的端午の節句

早くに起きられた休みの日には、ふと上野に行こうかと思うことがあります。ちょうど東京国立博物館で展示されている特別展「レオナルド・ダ・ヴィンチ -天才の実像」 にも関心があったため、端午の節句に上野に繰り出しました。十時過ぎに到着したというのに、「受胎告知」を一目見ようとする行列がずらずらと表まで伸びている有り様でした。感想としては、たまには待ってみるものだということです。宗教画は、その画が描写する宗教自体の相当の理解がないと中々理解し難いのではという自分の予想とは裏腹に、実際に絵を目にすると不思議と心動かされる自分もいて、新しい発見でした。

話しは変わって、国立博物館で素敵なサービスだなと思っているのが「パスポート」の存在です。年会費わずか四千円で、東京・京都・奈良・九州 国立博物館の平常展を何度でも見られ、四館で行われる特別展の中から、6つの特別展にも行けてしまうという気前の良さです。あいにく、ダ・ヴィンチ展の際もこのパスポートを持っている方は少なく、もっと世の人に知れ渡れば、国立博物館がより身近な存在になる気もします。

さて、藝大の裏手の辺りの雰囲気は何か心地よく、休日に時々足を運ぶ理由の一つになっています。上野に来るときは、できるだけ行きか帰りは、遠回りでもこの谷中・根津周辺をまわります。根津駅周辺のお煎餅屋さんや手ぬぐい屋などの小商店が立ち並ぶ町並みと、お寺も多い谷中で細い路地を入ると思いがけず芸術家のアトリエがあったりして(以前、たまたま日本画家のAllan West氏のアトリエの前を通り、氏のことを知りました)、散策が楽しい地域です。この日は、店先に小さなお茶のスペースがある桃林堂にて、柏餅と抹茶羊羹を頂きしばし涼を取りました。

国立博物館で仏像や古文書を横目にレオナルド・ダ・ヴィンチの展示を拝見でき、友人には「ジャッキーサングラス(ジャクリーヌ・オナシス女史)」と称されているサングラスをかけたカジュアルな格好で緑豊かなこの芸術の街を闊歩でき、その後は和菓子をゆったり頂けるというこのチャンポンさが東京に暮らすことの楽しさだとつくづく思った五月五日でした。
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by Haruka_Miki | 2007-05-05 00:00 |
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