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パリ発 五感の穴

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今日会う三人の人

FacebookというSNSで、友人とのコミュニケーション以外に楽しみにしているものの一つに、その中にある毎日の占いがある。占いの内容は、総合運がいくら、恋愛運がいくら、金運がいくら、仕事運がいくら、といった類のものではなく、もう少し大まかでおよそフォーチュンクッキーの中のメッセージめいている。この占いを楽しみにしているのだが、この占いときたら、どうもどこか自分を見す越したような物言いで、案外それにはまっているというわけである。

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(サンジェルマンの傘屋さん。日本の骨数が多い傘も結構うけると思うんだけど)

中でも、昨日の占いは面白くって、「今日会った三人のうち一人が、あなたが生涯影響を受け続ける人です」と言う。実は、今日初めて話した人という意味では、数人の人と話したので、三人という絞り込みをいかにするかはよくわからない。

それが、①地下鉄の係の人(定期券Carte Orangeを買いたい、いやそれはもはや存在しないのでNavigoというのを買わねばならないの問答をした人)、②二人目の地下鉄の係の人(Navigoを作りたいのだけど、いやここの居住者を証明できなくちゃだめ、でもあたくし居住証明書を持ってます、なら作ってしんぜよう、のやり取りをした人)、③寮の掃除のおばちゃん(掃除機をかけるのは火曜日と金曜日、シーツの交換は水曜日、あなたの階は私がやるからね、私も思わず了解、のおばちゃん)、④昔のホームステイ先のマダムに電話(あら、久し振り、娘からあなたがこっちに来ること聞いたわ、一度うちにご飯食べにきなさい、それにしてもこの電話音が悪いわね、すみません、それは私がお金をけちってコンピュータから電話しているからです、そうなんだかよくわからないけど聞こえないから、こっちから電話するわ、電話番号言いなさい、のマダム)、などの軽い会話を含めて数人を話したので、どの人というのはよくわからない。けれど、昨日初めて出会い、その中で身の上話まで及んだ人といえば、三人の日本人と出会ったのであり、もしかしたらそのうちの誰かかもしれない。

ここで詳細を挙げるのはやめるとしても、事実彼らはなかなか面白い個人であった。大きな黒ぶち眼鏡が似合い、パンツの左に金色のチェーンを光らせる(懐中時計かもしれぬ)人だとか、その他、身の上話をした人三人はそれぞれ一見普通だが興味深そうな面々であった。そもそもの話として、この時世に自らフランス行きを頼もうというのは、それぞれの事情があるとしても、よくありそうでそうは言ってもそこまで誰もがすることではないらしく、だからこそ、いやそういう自負に似た勘違いがあるからこそ、彼らに何か際立った物珍しさがあったのかもしれぬ。

実は、まだ、というか当然の如く、新境地で深い友ができたわけではなく、だからこそ全身緊張しているのであるが、そんなときにこういう占いは、なんとなくそんなかちこちの自分をほぐしてくれる。この人かな、違うかな、と考えること自体、自分がいかに世俗的かを示すのだけれど。パソコンの無機質な占いに影響を受けてみるというのも一つの現状の楽しみ方であり、こうしたわたくしを、窓から遠くに見えるパンテオンとモンマルトルのサクラクール寺院はどこか可笑しいと笑っているようでもある。
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by Haruka_Miki | 2008-09-10 00:00 |
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