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パリ発 五感の穴

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白夜をコンセプトから現実にする街で学ぶこと

ゲームの意味合いをポストする以前に、怒涛の本のリストが押し寄せてきて、ペーパーの提出期限が決められたりして、その他に学校から日本語を話せる人、ということで何それのペーパーの依頼がきて、今更ながら私はやはり学生になったのだ、と納得しているところです。納得してる暇があれば、早く読んだり書いたりしなさい、という話ですが。

さて、ゲームの話は、実はこのコースのベースになる話かと思われます。まず、オセロゲームですが、これは、なかなか面白い結果になりました。当然ランダムにまずはボード上に石が置かれるので、結果は幾通りにもなりえるのですが、すべてのチームの共通点として、いずれにせよ、それぞれのチームは、最終的に同じ色が集合する形になったということです。つまりは、ボード上を眺めると、二色の差がかなり明確に見えてきます。月面ゲームですが、まず一人で考えたときよりも、ほとんどのチームにおいては、チームのメンバー(6、7人ほど)で知恵を絞った結果がより正解(NASAの解答を正解とする)に近く、ただし、クラス全体(36人)で一つの解答を出した際には、一人で考えた際よりは正解に近いけれど、チームと比較すると正解から遠のいてしまいました。

という結果がほのめかすこと、それは前者のゲームでは、ー私が住んでいたデトロイトでそうであったように―似た者同士が、似た肌の人、似た経済レベルの人、似た思想の人がより近くに住まいコミュニティを形成することを示唆しているかのようでした。そして、後者のゲームでは、人が集うことで、確かに意思決定は可能な限り最善の選択をすることができるけれど、人が多くなれば、それがどうしても難しいことを指しているようなのでした。

このゲームのメッセージ、それは相当単純なことですが、本で哲学や社会学や国関や人類学の理論を追いかけることが社会科学のメインであると考えていた私にはとても新鮮で、当然だけれど、だからこそ結構ゲームに自らが参加するという学び方は、結構響くところがありました。結局は、そのベクトルが安全保障であれ、自由貿易であれ、南北問題であれ、アーバンプランニングであれ、年金問題であれ、国境を越えた人の移動であれ、文化政策であれ、それぞれが私たち人が、集合的な存在であり続ける限り、そこに他人様のことをできる限り考え、限られた情報の中で最善の決断をすることが複雑に重なり合った結果なのです。公共政策の決定者というのが、一番理解していて然るべきことであるのでしょうが、結構この当たり前、が抜け落ちていることが多いような気がするのは私だけでしょうか。

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(リスクを取ることが好きであれ、とボンマルシェの広告。小生も甚く同感。)

話は変わって、今週末のパリでは、La nuit blanche(白夜)というイベントが市全体で行われます。土曜日の夜は夜な夜な、美術館も店もすべて開いていて、様々なインストレーション、音楽イベントが行われるというこれまた、集合的なイベントです。私も行きたいなと思っていたのですが、フランスに来て一度も観光らしいことをしていないため、今週末はディジョンに行ってみることとします。ただ、やはりLa nuit blancheに参加できないのは相当残念です。特に!さきほど地下鉄のフリーペーパーで知ったのですが、どうやらサンジェルマン教会において、なんとPatti Smithのフリーライブがあるらしいのです。これはショッキングであります。何しろ彼女は、私のアイコンの一人なので。Patti Smithをサンジェルマン教会で聴くなんて、なんて私好みなイベントなんでしょう。今夜は自身のリサーチ不足を嘆いて、枕を濡らすことにします。

パリに来たこと、それは必然であったかは分かりませんが、とりあえずこの決定をしてから、やはり身体を異なる環境に置くことで見えてくるものはたくさんあります。それは、特段どちらの環境がいいからというわけでなく、単なる「ずらし」によるものかもしれません。いずれにせよ、文化や都市計画を考える際に、パリというのは今のところとても興味深いなと思っております。

皆さまもどうぞいい週末を!
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by Haruka_Miki | 2008-10-03 00:00 |
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