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パリ発 五感の穴

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リスタート

大学院の授業がスタートしたので一度触れておこうと思います。
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(Hotel de Villeのステンドグラスの色どり)

パリは左岸にあるグランゼコールという教育機関で、公共政策のマスターに行きます。公共政策とはいっても、官僚養成という当初の疑念、心配は余所に、より柔軟な視点を養うことを目的に設立されたプログラムだということが分かり、それならばとほっとしたところです。それまでの国家に変わり、市場が世界を支配し、そして今、その独占的な権力は一気に陰りを見せています。その中で、「公共」について考えるというのはどういうことなのか、それは、公―私、政府―企業といった簡単な切り口では物事がもはや解決しえない段階に来ており、どうやら私が参加するプログラムは、公共政策というのを、様々な"Institution"を超えて、考えていこうという、ともすれば空を掴むような、野心的な学びの場になろうとしていることを授業で理解しました。そうであれば、私には最適なのかもしれません。なにしろ、様々な価値観をぶちこわし、脱構築することが一つの目的なのですから。当然、脱構築した後に何ができるか、それは未知数ですが。

こちらにきて数週間、それは麗しいだけのものではありませんでした。パリには三度程来たことがあります。二度は旅行、一度は三週間の語学研修です。しかし、本腰を入れて住むのは初めてですし、学生のときのとりあえず、とは異なる次元で勇んで来たので、気持ちはだいぶ異なります。最初はホームシックになりました。新しいことの連続とはいえ、ある程度は想定できていたこともあり、むしろポジティヴな発見が多く、その中で新たな環境に自身がやっと慣れてきたところです。地理的に離れると、今までお世話になった、大好きな人々が遠くなることは間違いなく、またこうした新天地での環境に慣れること、それ以前に勉強に謀殺されることは目に見えているで多くは語れませんが、とりあえずそうした皆さんの温かい目をありがたく思いつつ、ここにいる間は、できる限りここでの生活に焦点を当てて、眼を見開き、耳をすまし、肌で感じて、心を敏感にできる限りのことを感じていくことが、今の自分にできる最大のことかなと思う限りです。

前置きはさておき。

学校の仲間たちと。本当に様々な国々から人がやってきており、教授陣もそうなので、かなりの多様性と、同時に混沌さも生んでいますが、間違いなくここで仲間たちと熱く、共に喜び、共に苦しんでいくプロセスは、何ものにも変えがたいのではと、思います。ビルマ出身で、少女買春を専門に働いている人、ダルフールで活動するNGOからパリに飛んできた人、国連で気候変動問題に取り組んでいた理系の子、メキシコと米国の国境と不法労働者の人権関係のNGOでボランティアをしつつメーカー勤めをしていた人、韓国で政治活動をしていたけれどパリに来て都市開発の研究をしていた元建築学科の人、モロッコの関税局の人など。私は、公共政策の中でも文化政策に関心があるので、いわゆる開発問題や人権などがこのプログラムの主流になるであろうと考えると、マイノリティではありますが、かえってさまざまな視点に触れることもありがたいと思っています。プログラムでは経済学や統計学等基礎的なところも学ぶ機会があり、それ以外はケーススタディベースの組織論などビジネススクール的な授業がコアクラスになります。いわゆる国際関係とは異なり、何が起こったかについての羅列というよりは、シナリオプラニングを徹底的に考えさせられることになりそうです。
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by Haruka_Miki | 2008-09-22 00:00 | プロフィール

プロフィール

f0079502_23464834.jpgHaruka

Disclaimer:ブログにお立ち寄り頂きありがとうございます。このサイトは個人的に思うところ、とりとめのない日々のことを綴っていくブログです。至らぬところもあるかと思いますが、どうぞ忌憚のなきご意見を。なお、引用等にご利用の際は、お手数ですがご一報頂けると幸いです。

出身・神奈川県
住まい・パリ

社会学士(日)・公共政策修士(仏・英国)
仕事:金融→経済外交→ある種ロビイングの類です

かたい興味関心:21世紀の都市・交通、アグリカルチャー
やらかい興味関心:食文化、藝術
趣味:街歩き、バックパッキング、登山、芸術に触れる
得意技:異文化の色に溶け込む、寝つきのよさ、雪かき
感動した経験:キリマンジャロの頂からアフリカの大地を見たこと、こどもの成長
苦手分野:とうもろこしをきれいに食べる、英語のFourがPhoと同じ発音になる
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by Haruka_Miki | 2006-02-25 00:00 | プロフィール