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パリ発 五感の穴

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飛び石遊び

ペディキュアをしたら引き立つ季節になりました。ブルージーンズに赤・白・赤・白を合わせて、夏気分です。試験があと二つあるのですが、気分はもう夏休みな私はどうしたことか。嗚呼、東京に置いてきた麦わら帽が欲しいです。

先週までのお天気の心配はどこやら、高気圧がやってきたらずっといい天気、すこぶる大陸的な今週のパリです。ひさしを下げずにはいられない、そんな陽気に戸惑いつつも、太陽の恵みの中で散歩をするのが楽しい季節となりました。5月は日本さながら祝日が多く、飛び石連休を満喫しようと、祝日と土日の間の平日も休んで連休にする、faire le pontというのをする人が多いようです。そんなわけで、街は地元の人々よりも観光客で賑わっています。我々は街の外には出ず、街を楽しもうではないか!と必要な買い物・外ご飯・散歩・疲れたらがんばらずに昼寝をする週末と心を決めました。

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市場の様子もすっかり夏の品ぞろえです。曲がったきゅうりにカンパリトマト。魚屋の子アジも美味しそう。烏賊ニ杯と新鮮な鯖二尾購入しました。一押しは花屋です。私は芍薬の花が大好きで、ブーケにも入れてもらったのですが、今芍薬がまさに旬なようです。大輪の香りは、花が開く程増して、部屋に華やぎを加えてくれます。

今週末は凱旋門からコンコルドの間を緑で埋め尽くすイベントが行われていて、ちらり散歩に行ってみたのですが、個人的には多分緑で埋め尽くせずとも、十分世界に語られるオーシャンゼリゼな通りなわけで、早々に後にして久々に左岸を歩き回ってみました。普段はたいがい家ご飯なのですが、たまには外もよい感じです。へとへとに疲れて、昼は天ざるだ!と心を決めて向かったところ、あいにく満席だったので、大幅に予定変更で隣ステーキ屋でステーキを。重い赤ワインが合う感じです。昨年の学校はこの近くだったので、なつかしいエリアではありますが、通学の際はたいていお弁当か、学食か、学食のバゲットサンドイッチと相場が決まっていたので、まだ発見が多い界隈です。

さて、イタリアほどではないかもしれませんが、フランスにもいくつか美味しいアイスクリーム・というのがあって、特にサン・ルイ島に多いBerthillonのアイス(などと偉そうなことは言えません。つい最近初めて食べました。塩キャラメルが美味しいです)、イタリア発チェーンのジェラート屋Amorino、全国津々浦々に存在するハーゲンダッツなど色々あるのですが、個人的な一押しは、スローフード・無添加が売りのトリノ発イタリアジェラートGromです。パリではまだオデオンにしかありません。東京にも原宿・新宿にお店があるようです。東京という地の食の感度のすごさといったら!さて、ここのリモーネも、トロンチーノ、ミントバニラアイス(普段は絶対敬遠する味です)も大人向けで最高に美味でした。そして、スローフード留学を果たした広島の友人を想いました。

食べて歩いてを繰り返して、帽子をかぶっているのにへとへと。予定通り昼寝に移行し、全粒粉のひやむぎというのを母に持ってきてもらったのですが、これがとても美味しい季節です。ベトナム食材店のサイゴンビールをきんきんに冷やして飲む連れを、横目でうらやましげに見つつ、わたくしはきんきんのレモン水を。
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by Haruka_Miki | 2010-05-25 00:00 |

Being hyphenated

私事ですが、去る土曜日、結婚しました。そんなわけで、今まで慣れ親しんできた名前が突然Hyphenateされる事態となり、少しずつその状況に慣れようとしている最中です。
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それまで一週間程は、信じられない寒さでカシミヤコートを引っ張り出し、ティッシュの大箱をどこにでも持ち運んでぶるぶる震えていたのですが、当日は雲一つない晴れ。20度近くになり、雨男の名を世界にとどろかせている連れにしたら、九回裏ツーアウトからの満塁逆転ホームランといったところだったと思われます。

日本からもお招きしたい友人が沢山いて、パリでの式にその点だけが唯一の心残りとなりましたが、いつか近いうちに皆さんと杯を交わすことができると信じています。その時はぜひ一杯お付き合いください。結婚式という宴に限っては、代わりにこちら方面の友人たちに温かく支えられ、祝われ素敵な会となりました。沢山の祝辞、お祝い、そしてその比較にならない笑顔に囲まれ、互いに連れを紹介するのが初めての友人もいましたので楽しく穏やかな一日でした。会に来ていただけなかった方も含め、今一度自分が支えられ生きているのだと思い、感謝の気持ちがありません。

日本の式を経験したわけではないので、比べる対象がないのですが、ラテンのフランスのつっこみどころ満載の、その日にならないと何が起こるか段取りさえ分からない式が和やかに進んだのも皆さんのお力添えのお陰かと思います。マイクを貸して下さい、とカクテル中にお願いするのも、スピーチの通訳をするのも、段取りを決めるのも、全部自分たち。そういうのがすこぶる大変で、けれど本当に楽しく、我々らしくもありました。出会ったその地で様々な変化が起き、日本でそれぞれを行うことももちろんできるのだけれど、あえてここで全てを行うことにしました。その我儘を聞いてくれた家族の温かい眼差しが、ありがたいのです。

当日は、住んでいる区の区役所で式を挙げました。女性の区長さん(おそらくイタリア系と思われます)がゆっくりと詩を読んでくれて、互いが署名をし、結婚の証人も署名をし、式を終えました。なお、最初に身分証明書の提示を求められましたが、式の15分前まで準備に追われた当人にその頭はなく、思わず、苦笑いで、すいません、でも信じて下さい、我々本人です、と言うよりありませんでした。区の担当者も苦笑い。それでなんとかなるのがこの国です。ありがとう。その後緑に抱かれてカクテルを楽しみ、夜に気のいい友人宅にお邪魔をし飲むわ踊るわよくやりました。フランス人が結婚式の際に必ず皆で踊る踊り、というのもやりました。その面子は、両親だったり海外在住の人であったら、年齢も国籍もばらばらでしたが、とても愉しいものでした。

宴は終わりますが、よく眠り、すっかり部屋をこぎれいにした後の日常を歩む足取りは軽いです。何より、窓の外がこの上ない明るさで、気分爽快!です。さぁ続くはあと二本、試験がんばります!
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by Haruka_Miki | 2010-05-20 22:04 |

近い海外にて

卒論提出、束の間の休暇でイタリア旅行に行きました。火山灰騒ぎもひとまず収まっていたので、スムーズに旅に出ることができてラッキーです。沢山の方が欧州の方々で足止めを食ったようで、何があるか分かりません。

さて、イタリア。私は10年ほど前に一度行ったことがあります。その時と、出発地が違うからか、コンテクストが異なるからか、印象は重なり合うところもあるし、ずいぶんと異なるところもあるものだと思う伊太利という国への旅でした。フランスから入ると、文化的にもどこかとてつもなく近いのだけれど、どこかだいぶ異なるイタリア。プライベートと学業面で以下2週間弱の間に目玉イベントが目白押しなので、このタイミングで行けてよかったのかもしれません。とりあえず、もりもり食べに食べて、ゴンドラ・ロマンティコ~というゴンドラ乗りのお兄さんの掛け声にも目を触れず、付き合ってくれた連れに感謝です。

文化圏にも、今いる海外と近い場所であり、語学的にも同じ系統だからか、ふんわりした異国の雰囲気が楽な旅でした。こんなこと言ったらイタリア語マスターズには怒られそうですが、とりあえず旅行で基本の意思疎通をとるのであれば、フランス語やスペイン語がとっても上手な人であれば、なんとなくゆっくり話して、特に仏語系の人はなんとなく母音を多目に残して崩してみれば通じてしまう感じです。相方の場合は、なぜかかなり喋れてました。私は、仏語から伊語への転換をしようとすると、脳がなぜかイタリア語=母音が多い=ブロークンスペイン語という無理やり・誤った解釈をしてしまうようで(でもやっぱりなんとなく通じてしまう)、店員さん一同苦笑でしたが。会話が全くできないということもないゆるやかな海外が心地いい一週間でした。とまぁ、これは当然サバイバルレベルの話で、ラテン語起源の言語の垣根を軽々越えて戻る最大の難関は、おそらく名詞かなと思いました。フランス語で女性名詞がイタリア語で男性名詞だとか、そういうのが目白押しのようです。(例えば「海」、La merがIl mareとか)。

近い方がイタリア留学していたこともあり、その方にそれぞれ想いを馳せながら鉄道で旅しました。鉄道の旅でコンパートメントが同じになった方々とのふれあいというのが、いつの時代も温かいものなのはなぜなのでしょうかね。最近は、ユーロスターにしても、できるだけ向かい合いの席でないところを選び、一人本の世界に没頭していたから、こういうスタイルの席が嬉しかったです。隣り合ったシスターに頬を触られてそれは美しい英語で素敵な言葉を授かったり、少しまだらぼけになったご婦人を気遣うおじいちゃんがとても温かかったり、その向こうでは同胞村上春樹氏の本を読む大学生がいたり、そうかと思えば廊下では、無賃乗車の男性が御用になっていたり、そんな動く空間を気にせずに拡がる緑とオレンジ屋根が印象的でした。

そして、旅の間にお腹が動くようになりました!とっても愉快な軽快な感覚です。
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by Haruka_Miki | 2010-05-06 00:00 |