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パリ発 五感の穴

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5か月

最近、ご近所を再発見する散歩が楽しいです。大通りを通らなかったり、いつもあまり行かない方向に(例えば北上)歩いてみたりして、ここの八百屋は安いだとか、新鮮だとか、あそこのトルコ料理屋はおいしそう、だとかそういう小さい発見を楽しんでいます。

私自身も、こうして日常の中でまだまだ沢山新鮮に思うことがあり、生活の中で、またプラスアルファで発見があります。当然、身体的に感じる新鮮さ以外にも、日々の情報収集・もしくはこれからしようとしていることを通じて、たくさんのわくわくの気持ちを感じることは難しくありません。新たななわくわくが大好きな種類の人間の私にしてみれば、今の状況は本当にありがたいものです。

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さて、私がそうであれば、ミクロの世界に生きる彼は彼で、毎日日々発見をしているようであり、彼の目に映るものを多様でカラフルなものにしてあげよう、限られた内なる社会だけでなく、外も見せてあげようと思うわけです。例えば隣人さんとの「会話」をすることが至福の喜びの様であり、それならばと公園に出かければそこで出会う近い年齢の子供たちとの会話はとびきり楽しいものなんでしょう。そんな中思い出すのは、大学時代の先生が数か月前にくれたメールです。

>私流の組織論でいえば、「組織」というのは2人では不安定で、紛争は過激化 する傾向を内包しますが、3人こそ「組織論」の始まり、従ってデモクラシーの原点で、相互承認、思い やり、調和等をもたらしうるものです。

その際は、頭にはてな?マークが飛び交ったわけですが、その意味がなんとなく理解できる今日この頃です。

5か月が経ち、最近、時には彼と離れて過ごす時間も作っています。育まれ、愛されることがすべてな無垢な存在を前に、それは限りなく切ない思いになるものですが、同時に彼が新たな社会に触れる機会にもなるとも思います。私もまた、そうして刺激を受ける機会に恵まれています。小さな社会、中くらいの社会、大きな社会の中で、大変なこともあるけれど、楽しいこともたくさんあります。5か月経った今までも、これからも、Bon vivant(人生を楽しむ)をモットーに、自分自身と、パートナーと、彼に向き合っていきたいと思います。
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by Haruka_Miki | 2011-01-30 01:03 | 五感

お久しぶりです

大変ご無沙汰しています。年末年始はあれこれ忙しくネットアクセスも悪かったりしたのですが、元気にしています。

マイナスが続く寒空から、ここにきて10度を超える日があったり、今日も寒いとはいえお天道様が出たり隠れたりでいい陽気のパリです。先週末は、お日様が嬉しくなり、軽めのジャケットを羽織って左岸まで散歩してみました。久々にあのアイスクリームが食べたくなったのです。冬に合ったお味もお目見えしていて、特にマロン・グラッセのアイスクリームがおいしかったです。そのくらい、暖かなありがたい週末。セール初めての週末ということもあり、日曜日も多くのお店が開いていました。近くまで来たということで、左岸に住むお友達とカフェでいっぱいワインを。私はどうも貧乏性?出不精?で我が家でお茶をすることが多いですが、フランス人・フランス慣れしたお友達というのは、よく「カフェに行き」ます。疲れたから行くとか、飲みに行くのではなく、カフェに行くことが立派なお出かけ。そうして街に出ると、意外な場所にすてきなカフェを見つけて、今度行ってみようとなるのだから、そういうチェーンでないカフェ文化が発達した場所ではやっぱりぜひカフェに出かけるのが吉。思わぬ出会いもあるかもしれないです。

さて、隣国チュニジアのニュースが連日報道されています。毎日見ている20時からの国営テレビのニュースは30分のうち15分がチュニジアに関する特報。メインキャスターもチュニジアに赴く力の入れ様。それだけ近い国であることを今更ながら感じています。日本でも、母によれば随分と報道されているようですが、その様子はかなり黒煙やら機動隊やらで物々しいと言っていました。実際、チュニスにいるわけでもないのでなんとも言えませんが、家族ぐるみでお付き合いのある友達がチュニスにいるので、心配しています。パートナーが電話を30回以上かけても通じず。しかし、やっとつながったので話してみたら、街はいたって大丈夫なようで安心しました。けれど、野菜や牛乳など生活必需品がこういう時には手に入りにくくなるので大変だとのことです。

革命が起きたチュニジアとはだいぶ状況は異なりますが、ネットワーク・市民の連帯(という言葉はなんとなく政治的に用いられることが多い気もしますね)、そこまでいかずとも市民同士がコミュニケーションをとることの重要性を、海外に出るととても感じます。特に、個人的には、フランス生活を楽しめるかどうかは、数々の面倒や不便を乗り越えるために、他の人とコミュニケーションをとることを厭わないか、がキーになるように、よくパートナーと話します。たとえば、地下鉄の駅のバリアフリーはちっとも進まないけれど、代わりに周りの人々に助けをお願いする勇気、もしくはあちらから声をかけてくれる状況、そうしたコミュニケーションに救われます。たとえば東京に帰ると、安心と便利さに驚き、感動し、その快適さに一分で慣れてしまいます。が、反対にパリに戻ってくると、コミュニケーションをしよう、という意識を含めての自己危機管理意識が芽生えるのです。

だから、非常事態への対応がすこぶるいいことが多い、というのがもう一つパートナーとよく話すことです。最初から完璧でないから、問題に対応する心の準備もあるし、万が一緊急の事態の時も、焦らず力を合わせることができる。個人主義だと言われるけれど、そういう能力に長けた人が多いなと思うのです。そこで活きてくるのが日々培って?いるコミュニケーションをしようという心構えかもしれません。実際、我が家の建物の下で火事が起きた時も、住人の連携と対応は素晴らしくって、住民組合(サンディック)もちゃんと機能していて、あっぱれだと思いました。

二年半目のパリ生活をまとめると。クロワッサンとワインとチーズとセーヌ川とエッフェル塔とカフェだけでないここの暮らしです。
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by Haruka_Miki | 2011-01-20 00:00 | 五感