先日、代官山でアイヌの弦楽器、トンコリの奏者
OKIさんのライヴがあった。あいにく私は行けなかったのだが、なんとも不思議な心地よさとエネルギーがみなぎる演奏だ。
私が好きなCDシリーズに
久保田真琴のHotel Asiaシリーズがある。OKIさん然り、久保田さんに然り、彼らの音楽を愉しむことは、なんとなく音楽を通じて様々な地を旅するような気持ちにさせてくれる。ブラジルの
ル・トリオ・カマラを聴くと(国内初CD化!)、なぜかミルクティと陽だまりが欲しくなる。南米に行きたい!と音楽は旅情を誘う。もちろん、現地での音楽はこの上ない素敵なもので、近々訪れるインドも、また伝統音楽に触れることができたらと楽しみは尽きない。
音楽のことを考えたら、今年七月の
フジロック、今年は行きたいなあと出演者も決まらぬ今から思い始めてしまう。「さすがに気が早い」と友人からも笑われる始末だが、音楽はその時代をつくり、人をつなげ、人間の歓びも悲哀も全部受け止めるものだと思えるから、ああ音楽熱は止まらない。