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パリ発 五感の穴

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学生と働き人の決定的な違い

図書館てのが好きである。本が大好きで、と学識ぶる気は毛頭ない。どちらかと言えば、そこに集う人の雰囲気が多分好きなのだ。専門書で埋まった棚が高く備え付けてあって、静けさの中で、自分がいる隣の列を人が通るのがかすかに見えたり、足音が聞こえる感じが好きなのだ。だからといって、互いに干渉することなし。それがかえっていい。と、随分コアな話である。

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大学に行っていた時と今で何が一番違うかと考えてみたら、決定的な違いは図書館をめっきり利用しなくなったことだと気づいた。気づくのに三年を要した。久々に大学に足を運んでみる機会があって、真っ先に足が向かったのが図書館だったことで気がついた。

衣食住の面で言えば、思っていた程は変わらない。趣向や行動パターンにも大きな変化はないのだが、図書館を利用しなくなった代わりに、ネットで本を購入してしまうことが圧倒的に多くなった。音楽なども含めて送ってもらえる手軽さは何ものにも変えがたい。情報に溺れ、それを売買するのが当たり前の生活だけれど、やはり自身で購入する本の種類も、本棚ぎしぎしに積まれた本たちとはまたちょっと違う気もする。何より、ネットで本を買うと、購入のたびに私の好みリストが構成されていって、自身の世界に浸かるよりほかない。空間的な拡がりはもちろん、趣味の分野でもどんどん内面を掘り下げていっている気がする。

学校の図書館を利用させてもらうのもありなのだけれど、どうも足が遠のく。公立の図書館も蔵書が豊富でレアな本が所蔵されているところもあるけれど、いつもいかないと私もよそ行きだ。ちなみに、日仏会館は利用者もいい塩梅で少なくよい感じである。

本を読むという行為自体は、本&私というかなり個人的な時間なのだが、どうもその個人的な時間を思い思いに過ごす人々に囲まれるのが大変心地よく、なんだかんだいって自分が社会的な生き物だなぁと思う。
by Haruka_Miki | 2007-10-31 00:00 |
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