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パリ発 五感の穴

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Giver

最近、とても素敵なアクセサリを頂くありがたい機会に恵まれています。写真は、その一つでフィリピンで離れ小島を拠点に活動するある作家が作っているブレスレットです。似合うと思って、ってあっちが地元の子にもらって、それがまあさすがな美しさで、スーツケースに入れる組に、即内定です。フィリピンのね、イメージがちょっと変わりました。フィリピンといえば、ちょっぴり油が多い料理のイメージなので。もらった本人は相当嬉しい、くれたあの人もにこにこ顔。
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なにより、贈り物を頂くと、一つの時空に持続性を持たせてくれる気がするのです。それが何よりありがたい。それを見ると、ふっとある一つの時点がまたありありと色鮮やかになって、思いが溢れ出てくるのね。それは、絶対に絶対に、自分へのご褒美、ちゅうのとは別物なんです。

そして、私が好きな学者の中沢新一さんの著作、愛と経済のロゴスを思い出しましたよ。

経済に関心を持つのは、実は経済学自体では全くなくて(ごめんなさい)、経済的活動を営む人間の行動とそれが示唆するところなのですが、贈り贈られるそんな間柄で、商品がただの売り物ではなくて、ストーリーを閉じ込めてくれることに、私はいくつになっても一定のロマンを感じるし、喜びを感じるし、それはただの交換では存在し得ない、商品の前に、ある人間関係あってのストーリーなのです。そういうストーリーを含む情緒的な経済学があったら、きっとはまるんだろうな。そして実は、そういうストーリーが経済学の行き詰まりの突破口になるのではと思ったりします。そのこころは、全てはロジックの上に存在しえず、イロジカルな部分が実はマージナルではなくて、核となる部分。経済的営みにおいてもまた然り、というところです。
by Haruka_Miki | 2008-07-11 00:00 |
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